わが家にハムスターがやってきたのは、昨年のクリスマスのこと。
小学1年生の長女が、サンタさんに「ハムスターが欲しい」とお手紙を書いたのがきっかけでした。
でも実は、その半年前から、わが家では「ある準備」を進めていました。
さかのぼること、去年の夏休み。
動物好きのお父さんに似て、小さい頃から生き物に興味津々の長女。
対して、動物を一度も飼ったことがない私(母)。
5人の子どもたち(特に末っ子は昨年6月に誕生)に加えてこれ以上生き物が増えるなんて…。
命を預かる責任は重いし、お世話も大変そう……。
そんな消極的な私の背中を押してくれたのが、当時お父さんが1年間の育休中だったことでした。
「お父さんが家にいてくれる今なら、もしもの時もサポートしてもらえる。」「夏休みの1か月間、本気で試してみようか」
そうして私と夫が向かったのは、千葉県柏市にある「ニューマウンテン」というペット屋さん。ここで行っている「レンタルペット」というサービスを利用して、まずは1か月間、ハムスターとの生活を「お試し」することにしたのです。
今日は、動物初心者の私が、娘とハムスターの相性を見極め、納得して家族に迎えるまでのお話を綴りたいと思います。
目次
「いきなり飼う」不安を安心に変えた、1か月間のレンタル制度
「いきなり飼うのは不安…」というわが家の背中を押してくれたのが、ペットショップのレンタル制度でした。
これから検討される方の参考になれば幸いです。
利用したお店:ペットショップ ニューマウンテン
小動物や鳥たちのレンタルを行っているショップです。スタッフの方が丁寧に飼育方法を教えてくださるので、初心者でも安心してスタートできました。
- 公式ホームページ: ペットショップ ニューマウンテン(小動物レンタル)
わが家が利用した際の費用(目安)
私たちが夏休みの1か月間、実際に利用した際の料金体系です。
- 1か月レンタル代: 1,000円
- 初回飼育説明代: 500円(+税)
- 保証金: 3,000円(※生体返却時に全額返金されます)
- セット内容: ケージ、飼育用具一式(貸出に含まれます)
- 別途必要なもの: 指定のエサ代
✅料金やシステムは変更になる可能性があるため、詳細は直接店舗へご確認ください。
父から娘へ、お世話のバトンタッチ
レンタル初日、まずは動物に詳しいお父さんがお手本を見せるところからスタートしました。
「お水はこうやって替えるんだよ」 「お掃除の時は、ハムちゃんをこっちに移してね」
真剣な表情で父の手元を見つめる長女。 私一人の手には負えなくても、育休中の父がコーチとしてついてくれる安心感は、動物初心者の私にとっても心強いものでした。
数日も経つと、お父さんの指導のもと、長女一人の手で一通りのことができるように。ここから、わが家の「お世話ルーティン」が確立されていきました。
小1長女の「お世話ルーティン」
長女が毎日欠かさず行っているお世話がこちらです。
特におもしろいのが運動タイムです。わが家ではその都度仕切りを使って専用スペースを用意。そこをトコトコと走るハムちゃんの姿は、見ていて飽きません。


さらに週末には、かご全体を丸洗いする大掃除も加わります。
「自分で飼いたいと言い出したんだから、自分でお世話をする」
当たり前のようで難しいこの約束を、長女は一度も嫌がることなく、むしろ積極的に、毎日欠かさず続けていました。
初心者の私が見つけた「変化」
横で見ていた私はというと、最初は「匂いは?」「汚れは?」と身構えていましたが、毎日きちんとお掃除をすれば、匂いも生活の変化もほとんど気にならないことがわかりました。
それ以上に、ハムちゃんが長女の手のひらにちょこんと乗って、なついている様子を見て、「あぁ、こんな風に心を通わせることができるんだな」と、少しずつ私自身の心のハードルも下がっていったのです。
私もときどきタイミングを見計らって触らせてもらっています。
5人きょうだいが見守る、小さな新しい家族
レンタル期間中、そして正式にお迎えした後も、わが家には常に「ハムちゃんかわいい〜!」という子どもたちの声が響いています。
「見て!ハムちゃん、今こんな格好してるよ!(次女物真似)」 「あ、お尻ぷりぷり!かわいい〜」
と、下の子たちは新しい家族に興味津々。 そんな賑やかな声が響く傍らで、長女は一人黙々とお世話をこなします。
誰かに言われるからやるのではなく、淡々と、でも愛情を持ってケージを掃除し、お水を替える。
そのお姉ちゃんの背中を、下の子たちはじっと見ています。
動物の「可愛さ」だけでなく、命を守り続けることの「大変さ」や「責任」。 私が言葉で教え込むよりもずっと深く、下の子たちの心にも届いているんじゃないかな、と感じる光景です。

半年経っても変わらなかった、サンタさんへの願い
夏休みのレンタル期間が終わり、一度ハムちゃんを返却してから半年。
季節は冬になり、長女がサンタさんに宛てて書いたお手紙には、こう記されていました。
「ハムスター(できればジャンガリアン)が欲しいです」
一時のブームではなく、半年間ずっと想い続けていたその気持ち。 レンタル期間中の頑張りを見ていた私たち親にとっても、それはもう十分すぎるほどの「本気度」の証明でした。
「サンタさんへのお手紙が届いたのか、不思議なことに、お父さんのもとに『今回は、パパとママが一緒にハムスターを選んであげてね』というサンタさんからのメッセージが届きました。
そこで、私たちはサンタさんに代わって、長女と一緒にペットショップへ。 自分たちの手で、これからの家族となる一匹をじっくりと選んでお迎えすることに決まったのです。
いよいよ、わが家での本番の飼育がスタート。
でも、その前に。 私たちは長女と、ある「大切な約束」を交わしました。

命と向き合うための「わが家の6か条」
ただ「可愛い」だけでは済まないのが、生き物を飼うということ。 長女が自分の力で最後まで責任を持てるように、一緒に確認したのがこの6つです。
わが家のハムスター約束事6条
- 最後まで命に責任をもつこと
- 毎日のお世話を必ずすること
- ハムスターは飼い主を選べない。愛情をもって接すること
- エサや砂、おがはお父さんと買いに行き、自分のお小遣いで払うこと
- 最後まであきらめないこと
- 自分のこと(勉強、お手伝い)をきちんとした上でお世話をすること
特に4番目の「自分のお小遣いで消耗品を買う」というルール。
これには、生き物を維持するためにはお金がかかること、そしてそれを自分の身を削ってでも支える覚悟を持ってほしい、という親の願いを込めました。
小1の長女にとって、自分のお財布からお金を出すのは少し勇気がいることかもしれません。でも、お父さんと一緒にショップへ行き、自分で選んでレジに並ぶ姿は、どこか誇らしげで、立派な「飼い主さん」の顔をしていました。

小さな命が教えてくれる、大きな「責任」と「癒し」
今、わが家のリビングの片隅で、カサカサと時折音を鳴らしながら、ひっそりと、けれども確実に一緒に生活している動物がいます。
7人家族に加わった、もう一匹の家族。
最初は「小1の長女に務まるかな」「お世話を放り出したらどうしよう」と、不安と消極的な気持ちが強かった私。でも、レンタル期間というステップを踏み、半年間の「待ち時間」を経てようやく迎えた日々は、想像以上に穏やかで豊かなものでした。
小1の長女が、自分のお小遣いを握りしめてエサを選び、毎日黙々とお掃除をする。
その背中を、下の子たちが「命って大切なんだね」という眼差しで見つめている。 そんな光景を眺めていると、ハムスターが運んできてくれたのは、単なる「可愛さ」や「癒し」だけではなかったのだと気づかされます。それは、家族みんなで一つの命を慈しみ、支え合うという、かけがえのない時間そのものでした。
動物初心者の私ですが、夜一人でライティング作業をするときにカサカサと音がすると、「君も起きてたか」と同志のような気持ちになり、心が少し温かくなります。
「自分で決めたことを、最後までやり遂げる」。そんな当たり前で、一番難しいことを、娘は今、小さな相棒と一緒に一生懸命学んでいます。
わが家の新しい家族。これから紡いでいく時間を、家族みんなで、大切に、大切に見守っていきたいと思います。