平穏な日常では、棚の奥で静かに番を待っている道具たち。
出番がないに越したことはないのですが、いざ誰かが「熱っぽいかも……」と口にした瞬間、彼らは一気に「最前線」へと駆り出されます。
わが家は5人の子どもたちが暮らす大所帯。 誰か一人が体調を崩せば、それは家庭内パンデミックへのカウントダウンを意味します。
5人育児において、体調不良は「いかに初動で食い止めるか」がすべて。 一昨日から長女と次女が相次いでダウンしたわが家では、今まさにこれらの「精鋭アイテム」たちがフル稼働しています。
目次
「いつもと違う」を見逃さない、母の直感

まず、その時が来たことを告げるのは、子どもたちが出す微かなサインです。
わが家の長女は、普段から「体温計貸して?」とマメに検温したがるタイプ。でも、そう言っているうちはまだ余裕がある証拠です。本当に出番がやってくるときは、言葉よりも先に「顔の赤らみ」「ぼーっとした表情」「目の下のクマ」がサインとして現れます。
一方で次女の場合は、もっと分かりやすい。 いつもはおしゃべりしたり歌を歌ったりと賑やかなのに、その歌声がピタッと止まり、リビングでゴロゴロし始めたら……それはもう、レッドカードのサインです。
いつもと違うサインはその子によって違うんですよね。ちなみに三女は、自ら「お熱あるかも~」という自己申告制で大抵当たるので「ぎくっ」とします。長男は割と身体の強い方ですが、機嫌や便の変化をよく見ていると、身体からのサインに気づくことができます。
二階の「拠点」と、一階との往復
サインを察知したら、すぐさま二階の一室を「隔離部屋」として確保。 体調不良の子は、基本的にそこで過ごすことになります。
家族への感染は防げますが、看病する側にとってはここからが踏ん張りどころ。 「何か飲み物いる?」「寒くない?」と、一階と二階を何度も往復して様子を伺う……。 自分自身の体力を削りながらの、慌ただしい日々が始まります。
そんな状況下で、私に「これがあるから大丈夫」という安心感をくれる、わが家の定番アイテムたちがこちらです。
【計測編】

【体温計】「15秒の実測式」を3本、それでも足りない理由
わが家には、脇ではかるタイプの「15秒検温」ができる体温計が3本あります。 「そんなに必要?」と思われるかもしれませんが、5人育児の現場では、これが最低限のライン。
実はこれまで、計測時間がさらに短い非接触型や耳式の体温計もいろいろと試してきました。 でも、結局行き着いたのは、昔ながらの「脇ではかる実測式」です。
非接触型は手軽ですが、測るたびに数値が違ったりすると「これ、本当に合ってる?」と不安になり、結局もう一度測り直すはめに。 その「迷う時間」を考えると、最初から15秒で正確に測れる実測式を使うのが、わが家にとっては一番の時短だと気づきました。
3本を使い分けているのは、こんな理由からです。
これだけあっても、正直なところ「もう1本買い足したいな……」と思っているくらい、検温はわが家の看病における最優先事項なんです。
【吸引・吸入編】病院級のケアを自宅で。母の「心の平穏」を守る二大巨頭
体温計で熱を確認したあと、次に活躍するのが鼻水吸引器(メルシーポット)とジェット式ネブライザー(ソフィオ)です。
長女と三女が入院した際、病院で徹底されていたのが「鼻水の吸引」と「吸入」でした。 「あんなに苦しそうだった子が、処置のあとは少し楽そうに眠れる……」 あの時の安心感を、自宅でもできる範囲で再現したい。それが私の支えになっています。
メルシーポット(鼻水吸引器)

正直なところ、現在進行形で使っているのは9ヶ月の次男だけです。3歳の長男もいつの間にか鼻をかむのが上手になり、上の子たちは卒業していきました。
けれど、5人全員がこの道を通ってきました。 鼻水が出ていると、寝ている間に喉の奥まで垂れてしまい、それが原因で激しい咳が止まらなくなってしまうのです。以前は口で吸うタイプやハンディタイプも試しましたが、吸引力がいまいちで、結局出番はなくなりました。
今は、手間はかかってもメルシーポットでこまめに吸ってあげます。 鼻水を取ることで咳の頻度が減り、治りも目に見えて早くなる。 何より「親として今、してあげられることがある」と思えるだけで、看病中の心の平穏が全く違います。
soffio(ソフィオ、ジェット式ネブライザー)


そして、メルシーポットと並んで欠かせないのがsoffio(ソフィオ、ジェット式ネブライザー)です。 長女が1歳3ヶ月で小児喘息のため入院した際、小児科で推奨されて購入しました。それ以来、上の4人と、時には喘息傾向のある私までもが現役でお世話になっている、わが家の最古参アイテムです。
夜間に咳が止まらなくなったとき、その音を聞き続けるのは親として本当に辛いもの。そんな時、この吸入器には何度も救われてきました。効果はてきめんで、苦しそうな呼吸が落ち着くたびに「あってよかった」と心から思います。
この二つに関しては、旅行に行く際にも必ず持参するほど。 かさばりますが、旅先で体調を崩した時の心細さを考えれば、持っていかないという選択肢はありません。わが家の健康を守る、文字通りの「必須アイテム」です。
【飲み物編】脱水対策のツートップと、小さな工夫

どれだけ高機能な機材があっても、基本はやはり水分補給。 わが家では、食欲がないときでも「これだけは飲んで」と伝えている二つの飲み物があります。
ポカリスエット:子どもたちの水分補給の要
子どもたちが体調を崩した際、まず用意するのがポカリスエットです。 「とにかくこれだけは、なるべくたくさん飲んでね」と伝えています。 たとえ食べ物を受け付けなくても、水分さえしっかり摂れていれば……という安心感は、看病する側にとっても大きな救いです。
体調不良のときは、ストロータイプの水筒に補充して枕元に。 寝たままの状態でも、本人が飲みたいときにすぐ水分が摂れるよう、常にスタンバイさせています。
OS-1 リンゴ味:親側がダウンしたときの「最終兵器」
そして、もう一つの欠かせない存在がOS-1(オーエスワン)のリンゴ味。 特にお腹の具合が悪く、下痢や嘔吐で脱水症状が心配なとき、ポカリスエットよりもさらに強力に、積極的に体の回復を支えてくれる実感があります。
わが家では、これは主に「親用(大人用)」として常備しています。 看病が続き、自分やお父さんがダウンしそうになったとき、この一本があるかないかで踏ん張りが違います。普通の経口補水液よりもリンゴ味ならスッと受け入れやすく、疲弊した体には本当にありがたい存在です。
まとめ:備えがあるから、心に余裕が持てる
今回ご紹介したアイテムたちは、わが家が5人育児という日々の中で、試行錯誤しながらたどり着いたものばかりです。
正直なところ、看病は体力も精神力も削られる大変な仕事です。 でも、信頼できる道具たちが手元にあるだけで、「もしもの時も、家でこれだけのケアができる」という心のゆとりが生まれます。
道具を揃えることは、単なる準備ではなく、「看病する自分の心を守ること」。 今まさに、二階の隔離部屋と一階を往復しながら、これらのアイテムの心強さを再確認しているところです。
全国のパパ、ママ。 体調不良の波は突然やってきますが、自分に合った「味方」をそばに置いて、無理をせず一緒に乗り切りましょう!