総合病院の大部屋で過ごす産後の様子を描いたパステル調のイラスト。ベッドの上でノートを見ながら考え込む初産の母親と、背景に並ぶ病室のベッドが描かれている。

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5児の母が振り返る「初産の失敗」。総合病院の大部屋が“修行”になった理由と学び

わからない人
わからない人

産院なんて、通いやすくて安全ならどこでも大差ないでしょ?

5人の子どもを育てる今なら、そんな風に考えていた当時の自分に「ちょっと待って!」と肩を掴んで教えたい。でも、初めての出産のときは、まさか産後の入院生活があんなに「修行」のような日々になるとは夢にも思っていませんでした。

今回は、私が長女を出産したときに経験した、ほろ苦い「産院選びの失敗談」をお話しします。

あの辛い体験は正直中学時代の部活以来です。

5児の母・めめ
5児の母・めめ

「最低条件」だけで選んだ、初めての産院

4床の産院大部屋を描いたパステル調のイラスト。カーテンで仕切れるゆとりある病室に、赤ちゃん用ベッド付きの入院ベッドが並び、明るく清潔感のある空間が広がっている。
※写真はイメージです。

当時の私は引っ越し前で、職場も自宅も都内の徒歩圏内。産院選びの基準は、驚くほどシンプルでした。

当時の産院選びの基準

  • とりあえず近いこと(自宅から会社まで歩いて20分、そこからさらに15分ほど進めば病院という、すべてが徒歩圏内の環境でした)
  • 主人の職場の方に馴染みがある病院だった
  • 総合病院なら、何かあったときに安心
  • 都内にしては費用が抑えめ

自分のこだわりなんて特になく、「最低希望する条件が揃えばどこでもいいかな」くらいに考えていたのです。入院経験も多少あったので、「大部屋でもなんとかなるだろう」と、どこか高を括っていた部分もありました。

24時間、気が休まらない「4人部屋」の試練

4人部屋の産院大部屋を描いたパステル調のイラスト。薄いカーテンで仕切られた病室で、赤ちゃんを抱く母親が周囲の泣き声や物音に気を遣いながら過ごしている様子が描かれている。

いざ出産を終えて始まったのは、4人部屋での母子同室生活。 これが当時の私には、想像を絶するストレスでした。

産後、ボロボロになった心身で一番気をつかったのは「音」です。 「なるべく物音を立てないように」 「自分の赤ちゃんを泣かせないように」 同室の方々に迷惑をかけたくない一心で、常に神経を研ぎ澄ませていました。

大部屋で感じた、産後のリアルな苦悩

  • 泣き声の連鎖: やっと我が子が寝てくれた……と思った瞬間に、隣のベッドから別の赤ちゃんの泣き声が。それに呼応して、部屋中の赤ちゃんが泣き出してしまう。
  • 他人の気配: 時間差で訪れる他の方への来客、検診に来るスタッフさんの話し声。
  • プライバシーのなさ: カーテン一枚隔てた向こう側の気配が常に気になり、終始気が休まる暇がありません。

これまでの人生で入院経験がなかったわけではありません。だからこそ「大部屋でもなんとかなるだろう」と軽く考えていたのです。

けれど、産後のメンタルは想像以上に繊細でした。 通常の入院なら気にならないような些細なことが、心身ともに弱りきり、さらに「母子同室」という大仕事が加わった状況では、何倍もの負担となってのしかかってきました。当時の自分の見通しの甘さが、完全にあだとなってしまったのです。


総合病院の夜間授乳。孤独な廊下を何往復もした初産の記憶

夜の総合病院の廊下を描いた静かなイメージ。暗い病棟の通路にわずかな灯りが差し込み、赤ちゃん用コットが置かれた先に『終わらない夜』という文字が浮かんでいる。

一番切なかったのは、授乳室への往復です。 私の入院した病院は、部屋での授乳も可能でした。でも、授乳初心者で分泌過多などのトラブルも怖かった私は、救いを求めるように毎回授乳室へ通っていたのです。

夜中、眠い目をこすりながら赤ちゃんを新生児用のベッドに乗せ、手押し車で「コキュコキュ……」と音を立てながら、真っ暗な廊下を一人進みます。

「あ、今は私一人だ。良かった……」 「今日は混んでるな、どこに座ろう」

手狭なスペースで、常に周りの目を気にする日々。 一番最初に来たはずなのに、なかなか上手くいかず、結局最後まで残っているのはいつも自分一人でした。

「今のうちに、10分だけでも寝たい!」 そう願って部屋に戻り、布団に入った5分後。また元気よく泣き出す我が子。

「同室の人に申し訳ない、また行かなきゃ……」

泣きそうになりながら、あの廊下をまた「コキュコキュ」と引き返す。 それはまさに、出口の見えない修行のような時間でした。


「安心感」の裏側にあった、孤独な戦い

夜の産院大部屋を描いたパステル調のイラスト。赤ちゃんを抱きながらベッドに座る母親が静かにうつむき、『助けて、が言えなかった』という文字が浮かんでいる。

総合病院という「安心感」で選んだ場所でしたが、現実は想像以上にシビアな戦場でした。 次から次へと新しい命が誕生する中で、助産師さんたちは常に忙しく走り回っています。

・授乳室にスタッフが常駐しているわけではない。

・合間を見てアドバイスをもらうスタイル。

・忙しそうな背中を見て、「こんなこと、今さら聞いていいのかな……」と遠慮してしまう。

授乳初心者で、右も左もわからない私。 痛む胸を抱えながらも、気軽に相談できる雰囲気を見つけられず、「痛いから、こっちからあげるのはやめておこう」と、無知な中で間違った自己判断をしてしまいました。

その結果、入院中にもかかわらず「乳腺炎」に。
「何かあった時のため」に選んだはずの場所で、私は頼る術を見失い、心細さに押しつぶされそうになっていたのです。


総合病院・大部屋だからこそ救われた2つのメリット

総合病院の大部屋で感じた2つのメリットをまとめた、ナチュラルカラーのシンプルなインフォグラフィック。『専門外来との連携がスムーズ』『戦友と呼べるママ友ができた』という内容が、病院やハートの線画イラストとともに描かれている。

過酷な環境ではありましたが、今振り返ると「総合病院」と「大部屋」という選択には、少なからず私を助けてくれた側面もありました。

1. 専門外来との連携がスムーズ(総合病院の強み)

私は産前の経過観察のため3週間ほど入院していましたが、入院中に気になる症状があった際、同じ建物内の耳鼻科などの専門外来をすぐに受診することができました。

他科との連携がスムーズなのは、複数の診療科が集まる総合病院ならでは。
妊娠中の予期せぬトラブルに対して、移動の負担なく専門的な診察を受けられたのは大きな安心材料でした。

入院期間中だったので、病室で待機し、順番になるとナースコールで呼ばれて、パジャマ姿で優先的に診てもらえたのは助かりました。

5児の母・めめ
5児の母・めめ

2. 「戦友」と呼べるママ友ができた(大部屋の強み)

人見知りな私にとって、本来ならママ友作りはハードルが高いものです。

しかし、大部屋という環境や共有の授乳室で、毎日のように他のママたちと顔を合わせるうちに自然と会話が生まれました。 産後すぐの「極限状態」を共にする者同士。言葉を交わすだけで心が軽くなり、人見知りの私にも、辛さを分かち合える「戦友」のような仲間ができたのは大部屋だったからこそだと思います。

5児の母が振り返る「初産の失敗」まとめ|初めての出産が教えてくれたこと

この初産の経験は、私に大きな教訓を残してくれました。

お産そのものと同じくらい、「産後の自分がどう過ごしたいか」を考えることが、どれほど大切かということです。

退院すれば、休む暇もない育児の日常がすぐそこに待っています。
通常の入院なら「多少の我慢」で済むことも、産後の疲弊しきった状態では、心に深く突き刺さるストレスになります。だからこそ、入院期間中くらいは、心身ともにボロボロになった自分を、無理なく、穏やかに休ませてあげられる環境を整えておくべきだったのだと、今は痛感しています。

この「失敗」をバネに、私は2人目からの産院選びを劇的に変えることになります。

もし、今「どこでもいいかな」と迷っているプレママさんがいたら、少しだけ立ち止まって、「産後、心身ともに限界を迎えた自分が、一番安心できる場所」を想像してみてください。

あなたが心から信頼でき、穏やかに赤ちゃんと向き合える場所が、きっと見つかりますように。

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めめ|5児母|フリーランスライター

千葉県在住。三姉妹と二兄弟、
5人きょうだいの母です。

2018年からの7年間で5人を出産。
年子育児・多子育児の中で、
時間も体力もギリギリな毎日を経験してきました。 2025年に勤続15年の会社員生活を卒業し、現在は在宅でライターとして活動しています。

このブログでは、5人育児のリアルな体験をもとに、時短の工夫や育児グッズ、家計管理のコツなど、「すぐに試せて続けられる方法」を発信しています。

同じように忙しい毎日を送る方が、
「これならできそう」と思えるヒントを届けられたら嬉しいです。

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