「子どもの習い事、どこにする?」
親なら誰もが一度はぶつかる、この悩み。 送迎のしやすさ、月謝、そして何より「わが子に合うかどうか」。 考えることが多すぎて、つい「一番近いところでいいか……」と妥協したくなるものです。
でも、わが家の三姉妹(長女・次女・三女)が通ったのは、自宅から車で片道30分。 距離にして約7.5kmも離れた、勝田台の「CACスイミングスクール」でした。
正直、もっと近くにプール教室はいくつもあります。 それでもあえて、貴重な週末に往復1時間をかけて通い続けたのには、5児の母として譲れない「明確な理由」がありました。
今回は、私が3つの教室を自分の足で比較してまで「ここだ!」と決めた理由、そして。 大好きだった場所を、先月・今月と相次いで卒業することに決めた「多子世帯ならではの切実な背景」をお話しします。

目次
3校見学して分かった、CACだけの「圧倒的な違い」
あえて「遠く」を選んだ理由。 それは、実際に自分の目で比較したからこそ見えた、2つのポイントにありました。
1. コーチの熱量と、子供たちの「生き生きとした顔」
見学席からプールを眺めたとき、真っ先に飛び込んできたのが子供たちの表情でした。 「やらされている」のではなく、心から楽しんで、でも真剣。 「ただ泳ぎ方を教える」だけじゃない、一人ひとりのやる気をグイッと引き出そうとするコーチ陣の空気感に、「ここなら、まだ小さな娘たちも安心して任せられる」と直感したのです。
2. 「待っている子」への神対応な設備
5児ママである私にとって、最大の死活問題は「待ち時間」です。 長女の練習中、まだ習っていない下の子たちをどう攻略するか……。 CACの施設には、他校にはない「救い」がありました。
1〜2歳児を連れての1時間待ちは、まさに「忍耐」の時間。 でも、ここではおやつを食べさせたり、座って絵本を広げたりできる。 「通わせる子」だけでなく「待っている子」の環境も整っていること。 これが、遠くても通い続けられた最大の秘訣でした。

親も子も大好きだった場所。だからこそ辛かった「卒業」
そんな親子でお気に入りだった場所ですが、現実は時として残酷です。 第五子の妊娠・出産という大きな転換期を迎え、わが家には「物理的な壁」が立ちはだかりました。
避けられなかった「更衣室のサポート」問題
産後しばらく、私が動けない「産褥期(さんじょくき)」に入ること。 そして何より、「女子更衣室の着替え」が大きなハードルとなりました。
30分の道のりを運転し、現地で赤ちゃんを抱えながら、上の子たちの着替えをどう回すか。 家族で何度もシミュレーションしましたが、出した答えは「継続は、物理的に不可能」。 大好きだった場所だからこそ、身を切られるような思いで「一旦、お休みしようね」と伝えました。
それは諦めではなく、新しい家族を健やかに迎えるための、前向きな「一旦停止」なのだと自分に言い聞かせて。
最後にバスを降りた長女。そして「一歩、自立へ」
最後までバスで通い続けた長女も、先月ついに卒業を迎えました。 3歳から始めたスイミング。 最近では、どこか「親が決めたから続けている」という雰囲気もありました。
一度立ち止まって、自分が本当にやりたいことを探す。 それは彼女にとって、親の手を離れ、自分の意思で歩き出す「自立への一歩」でもありました。
おわりに:5児ママが感じた「習い事の引き際」
大好きだった場所を離れるのは、勇気がいります。 特に出産などの家庭の事情で辞める時は、「続けさせてあげられなくてごめんね」と申し訳なさを感じるかもしれません。
でも、家族の形が変われば、最適な習い事も変わります。
週末の往復1時間。 仕事でヘトヘトな体に、4人連れの移動は、正直「もっと近ければ……」と頭をよぎったこともありました。 けれど、窓越しに見える娘たちの輝く笑顔と、上達していく姿。あの充実した時間は、何物にも代えがたい宝物です。
あの時、楽な道を選ばずにCACへ通ったこと。
その選択は間違っていなかったと、今、晴れやかな気持ちで確信しています。